2004/12/25(sat)
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“脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説”という本を読んだ。久々に興奮させられた面白い本だった。私は意識がどのように生まれるのかといったことにすごく興味を抱いている。この本はその意識の問題について大胆な面白い仮説を提唱していた。
私は高校のときから、人をわくわくさせれるような面白い知見の詰まった読みやすい本をいつか書きたいという夢をもっています。
私の取り組んでる分野において、研究者としてとりあえず必要とされる資質は、なるべく批判に耐えうる、なるべく確かなデータを実験で呈示することです。大学院に入ってからはこの点について勉強してきました。もちろんまだまだです。知識も不足しています。でも、目先のそのことだけを考えていると、細かなことばかりにこだわってしまい、自分の示したいものが何なのか、自分が一生かけてでも取り組めると思えるような仮説は何なのかといった、大きな広がりのある思考に欠けた生活を送りがちです。細かいことにとらわれすぎると、間違ったこと言わないようにしようということに集中してしまって、大胆な発想が生まれないのです。
厳密に考え、データを呈示する力と、拡散的な広がりのある大胆な思考をする力、この二つを並行して追求していけたらと常々思っています。“大胆かつ繊細”が私の目標です。でもなかなか難しい。時期に応じてバランスがいろいろです。でもやっぱり、最終的には少々不確かでも、面白いことを考え、人に伝えれたらとおもっています。(とはいっても最近は詳細な知識を得ることの重要性を実感しますし、知識を得る作業にも大分喜びを感じます)。
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