2007/01/17(wed)
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先日、再修正して出していた論文が戻ってきました。1人の審査者の先生はOKを出して下さっていたのですが、1人の先生が掲載不可の判断をされたらしく、3人目の先生に査読が回っていたようです。その3人目の先生は、少しの修正で掲載可という判断を下してくださいました...。なんとか首の皮一枚でつながった、というところでしょうか...
自己認知という高次認知機能をあつかった実験では、なかなか細かいところまで統制が行き届かず、何らかの前提を必要としますし、時にその前提が十分でなかったりします(私は面白そうだと思うと、少々の前提の不確かさは顧みずにやってしまう傾向にあるようです...いつも論文の審査の段階でその脇の甘さを反省させられます)。掲載不可の判断を下された先生は、その前提の不確かさを重視して判断されたようです。他の審査者の先生は、そこは大目に見て、それなりに興味深いので、ということで掲載可の判断をして下さったようです。問題を残しつも、とりあえず通りそうでほっとした...というところです。(ちなみにこの論文は、海外雑誌の数誌に受け入れてもらえず、国内の学会が刊行している英文雑誌でようやく受け入れてもらえそうになった...という経緯をたどっております。)
まあよかったとほっとしていたところに、今日は朝から他の論文のリジェクトメールを受信しました。なかなかこの衝撃には慣れませんが、自分の中で「数日寝かせても良い」というルール(逃げ道)を作りました。とりあえず落ち着いてから熟読して対策を考えるようにします...(この論文、前回リジェクトされた時は審査者に回してもらえずコメントがもらえなかったので、進歩と言えます...ようやく修正の方向性を提案してもらえたわけですから...。コメントを下さった先生方に感謝です)。 私にとって、それなりの海外雑誌のハードルは相当高いようです。おそらく、複数の技術的な面や脇の甘さといった、(決定的に何か1つが足りないのではなく)いろいろと足りない要素があるんでしょうね...。まあ、研究は一生かけてやっていくつもりでいるので、焦らず力をつけていければと思っております。よーし、別の作業、別の作業!
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